花を飾る 日常をホンノリと彩る…

花のお話 その13「青いバラ Blue Rose の花言葉は ”不可能?” ”夢叶う?”」


2004年、日本のメーカーがついに「青いバラ」の品種改良に成功したということがニュースになったのは記憶に新しい所です。2008年には「青いバラ」として認定もされています。しかし、失礼ながら、そのバラを見て「青い」とは正直な所、思えませんでした。薄青紫、といった微妙な色…。とはいえ、青い色素の無い筈のバラを遺伝子工学で、なんとか「青っぽい」ところまで作り上げた努力には敬意を表します。それほどに、青いバラは世界中のバラ愛好家にとっては「夢」とされていました。

昔から、世界中の育種家や学者、そしてメーカーが「青いバラ」の誕生にチャレンジし続けているようですが、今現在ではバラ愛好家が待ち望むような「鮮やかな青いバラ」は生まれていません。1957年には、海外で「スターリング・シルバー」という薄いラベンダー色のバラが「待望の青いバラ」として話題になったようですけど、これも「青」とはちょっと言い難い色です。しかし、人は難しければ難しいほど「努力」のスイッチが入る生き物なのでしょうか。英語の "Blue Rose" という花言葉には「不可能」「あり得ない」という意味が含まれているそうです。

でも、「私は青いバラを見た事がある」という方もいらっしゃると思います。それは二つの「青いバラ」でしょう。一つは、海外の技術者が開発した「白いバラに特殊な染料を吸わせて青いバラを作った」ものか、もしくは「デジタル技術で合成した青いバラの画像」でしょう。私個人としては、寒色の「青いバラ」よりも、赤やピンクのバラの方が素敵だと思うのですが…。愛好家の方にとっては「夢」なんでしょうね。

では、なぜ「青いバラ」を生み出すことが難しいかという理由ですが、私は専門家ではありませんから説明しきれない事ですけど、花の色はフラボノイドやカロチノイド、ベタレイン、クロロフィルといった花の色素によって生まれるものだそうですが、バラはその中で「青くなる」色素をもともと持っていないようです。また、酸性の強い花で、青い色素の遺伝子を交配や工学で組み込んでも「赤」が強くなってしまうそうです。

しかし、最近の研究では、全容解明とまではいかないそうですが、青色の花のメカニズムが色々と研究され、青色となるための条件がかなり分かってきたようです。バイオテクノロジーでのみ可能と思われていた「青いバラ」も、ある程度は交配育種でも実現の可能性があるそうです。こうした研究が進めば、何時かは本当に青いバラが生まれてくる日も、それほど遠くはないかもしれません。かつて「不可能」だった "Blue Rose" の花言葉に「夢叶う」という言葉が含まれるようになっています。

余談ですが、「青いバラ」の事を書いていたら、面白いジョークを思い出しました。ある世界的な大富豪が「青いキリンを見る事ができたら、そのキリンを見せてくれた者に全財産を譲る」と言った途端、世界中が大騒ぎになり、アメリカ人は「軍隊を使って世界中を探し回り」、イギリス人は「方法を考える為に議会を続け」、日本人は即「研究室にこもって遺伝子の研究を始め」、中国人は「青いペンキを買って来た」、とか。本当に人というのは「不可能」だからあらゆる方法を駆使して、その「夢」を叶えていく生き物なのでしょう。


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