花を飾る 日常をホンノリと彩る…

花のお話 その21「花の名前を知る楽しみ」


春はまさに「百花が咲き乱れる」季節です。サクラが満開に咲き誇り、その花吹雪の後には「突如として」といいたくなるくらい緑をたたえた木が現れ、そして、趣を異にする白や赤のハナミズキが楚々と咲き始めます。ワシントンのサクラも見事ですが、アメリカ人はこの春のハナミズキを好むそうです。万事派手好きなアメリカ人が清楚なハナミズキを好み、比較的控え目な日本人が派手なサクラを好む…。ここは、何か逆のようで面白いですね。

陽気に誘われてチューリップやヒナゲシ、ヤマブキも景色を彩りはじめます。既に咲き終えて、種を飛ばしているタンポポもあります。今住んでいる所は比較的古い住宅街ですので、庭に色々な木や花を植えられているお宅が周りにたくさんあります。公園ではツツジが次の出番を待っています。ドウダンツツジも咲き始めています。買い物の時などに色々な花を路地で見かけ、「この白い花は、ハナニラ(ニラの花とは別種)か、ちょっと早いけど、ノビルかな…」などと考えながら歩いています。花の名前を知る事によって、その季節季節を感じる事ができますし、語る事もできます。「あの花、その花」では勿体ない。

そんな事が数日前の朝日新聞「天声人語」に書かれていました。正岡子規の随筆集に次のような言葉があるそうです。「美しき花もその名を知らずして文にも書きがたきはいと口惜し」とか。まさに。名は知らなくても花は美しく、季節を知らせてくれるものですが、やはりその名を知っていれば、花を楽しむのも、季節を感じるのも自分一人だけではなく、ささやかながらそれを人にも伝えられます。

花の名の由来を調べるのも楽しいものです。本サイトの「毎日の花」の中で、色々とご紹介していますが、和名を調べるのも面白いものです。あの乙女チックなガーベラの和名は「大千本槍(オオセンボンヤリ)」その花びらの姿が由来でしょうけど、ちょっと、イメージが…。ユーストマの「土耳古桔梗(トルコギキョウ)」や、カーネーションの「阿蘭陀石竹(オランダセキチク)」というのはエキゾティックな感じで、面白いのですけど、ヒペリカムの「小坊主弟切(コボウズオトギリ)」はちょっと…、です。

その「天声人語」はこう結ばれています。「ポケット版の植物図鑑を手に、歩き回るのにいい季節だ。『名もない花』とニヒルに言うより、知っている方が格好いい」。格好いいかどうかは別にして、楽しいですよ。季節季節の景色が違ったものになって、散歩が楽しくなります。


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