花を飾る 日常をホンノリと彩る…

花のお話 その23「小野小町 百夜通い 本当は芍薬なのか木の実なのか?」



トピック イメージ 花 本サイトの「毎日の花」のシャクヤク(芍薬)のページで、小野小町の「百夜通い(ももよがよい)」の事を書きましたけど、この話には色々とバリエーションがあります。この話は能作者たちが創作した小野小町の伝説です。百夜通いは、深草少将が小野小町を恋い慕い、ついには「百夜、私の元に通ってきたら、契りを交わす」との約束をしながら、その願い叶わず亡くなってしまい、小野小町は生涯をかけてその菩提を弔ったという悲恋物語です。ちなみに、小町が深草少将に「百日」と言ったのは、最初は深作少将の恋心を鬱陶しく思っていたので「百日も経てば諦めるだろう」と一計を案じたのですが、当の深草少将は小町恋しさに、雨の日も風の日も一里半近く(5キロ位)も離れている小町の元に通い続けたそうです。その内に、小町も少将の熱意にほだされ始めたとか…。

この物語、その百夜を数えるのに「芍薬を植える」という話もあり、木の実で数えたという話もあります。また深草少将が亡くなった原因が、雨(嵐)であったり、雪(吹雪)であったり、亡くなった日も100日目であったり、99日目であったり…、場所も京都だったり、小町の故郷、秋田だったり…。中には、99日目が大雪で、深草少将もゴール寸前で気持ちが折れて諦めてしまったとか…。とにかく色々ですけど、私としては絵的に「芍薬」の話が素敵なので、そちらをイメージしてしまいます。木の実ではちょっと色気が…。

この小野小町ですけど、絶世の美女と伝えられていますが、本当に色々と伝説の多い女性です。お墓だと伝えられている所も10カ所以上あります。小町が「自分の老いた姿を嘆く」という話も全国にあります。中には、ススキの原で「目が痛い」という声を耳にした旅の僧が、その声のする方に行ってみると、髑髏の目からススキが生えていて、それを抜き取ってやると、それは小町の髑髏であったとか。とにかく、あまり明るい伝説はないですね。謡曲の「卒塔婆小町」などのように、乞食の老婆となって彷徨ったという類の話が殆どです。

そうした伝説から考えて、やはり小野小町は相当な美女だったのでしょう。何となく「妬み」のようなものをその背景に感じますから。美しいだけでなく、六歌仙のひとりとして数えられる才女ですし。同じ六歌仙の大友黒主と歌合せをした時に、小野小町の歌の方が評判が良いので、大友黒主にそれを妬まれて、「小町の歌は万葉集の盗作である」と難癖をつけられたりしたとか。

今回の話は直接「花」に関するものではないのですが、そこは「芍薬」のイメージを以って、「小野小町は平安中期に咲いた大輪の花」というお話とします。しかし、その花も、いずれは色褪せてしまいます。無常な事に。次の有名な歌でこのお話を締めます。

「花の色は 移りにけりないたづらに 我が身世にふる ながめせし間に」(古今集)。


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