花を飾る 日常をホンノリと彩る…

花のお話 その42「琥珀の中に数千万年も咲く花」



トピック イメージ 花 「花のお話その35」で、世界最古の花が中国で発見され、その花が咲いていたのは1億6200万年前のジュラ紀だという記事を書きました。それは今のモクレンの花に似ているそうで、12ミリほどの小さな花。化石ですから色や風合いのようなものは分からないのですが、その化石を元に描かれたスケッチを見ると、まだ「色」というより植物(アース・カラー)の「緑」のままで、花(被子植物)のパーツを持っているといったイメージでしたが、花の持つ「柔らかさ」のようなものは感じられました。

そして、今回は琥珀の中に閉じ込められた「花」がドミニカ共和国で見つかったそうです。その花が咲いていた時代は4500万年前から1500年前と推定されています。琥珀の中に咲いている花は完全な形を保っています。その姿をご覧になりたい方は、下記のURLから時事ドットコムの記事をどうぞ。

http://www.jiji.com/jc/zc?k=201602/2016021600014&g=int

その花は新種に分類され、学名は、琥珀のギリシャ語から「エレクトリ」と名付けられたそうです。余談ですが、琥珀は布などで擦ると静電気が発生するので、英語の "電気:electricity" はこの琥珀に由来しています(英語での琥珀そのものは "アンバー:Amber" )。二つ見つかった花のうち、完全に近い形の花は細長いラッパ状で、長さは9ミリほどだそうです。琥珀の中に閉じ込められているので、やはり「色」はよく分かりませんが、化石とはちがってその風合いは、まさに今咲いている花のように感じられます。

琥珀は樹脂が地中で固化してできるもので、「人類が装飾に使った最初の宝石」とも言われています。琥珀の中に大昔のハエやアリなどの昆虫が閉じ込められているものはよく目にしますが、完全な花が閉じ込められているものは珍しいそうです(葉っぱなどはよくあるそうです)。これまた余談ですが、宝石は鉱物であり、その硬度で分類されますが、例外的に宝石として扱われるものにサンゴや真珠があり、琥珀もその一つです。昆虫が閉じ込められた琥珀を使った装飾品がありますけど、現在の虫を琥珀風の樹脂に閉じ込めたニセモノもあります。

この記事を見た時、どのようなキッカケで樹脂の中に閉じ込められたのかは分かりませんが、数千万年の間、琥珀の中で咲き続けていた「花」に、何とも言えぬ想いが湧きあがってきました。以前に、枯れない処理を施された花に対して「興醒め」的な記事を書きましたが、これは何の意図も無く、自然の中でたまたま琥珀の中に閉じ込められ、気の遠くなるような年月の間、開花した姿を留めてきた花です。現実に、太古の昔、この花が咲き誇っていた光景はどのようなものだったのでしょうか。その時代、まだ人類は登場していません。しかし、花はその遥か以前から「生き残りの戦略」として、自らを彩り、人類よりも長い時間をかけて今のように美しい姿に進化しています。そして、今、人は花と生活の中で「飾り、楽しみ、癒される」関係になっています。

琥珀の中で時間を止めて咲き続けていた花。その子孫は、今、人が眺める景色の中、庭や家の中で人の目を和ませてくれています。

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