花を飾る 日常をホンノリと彩る…

花のお話 その7「植物の戦略 花の美しさ 惹きつける力」


小学生の時、理科の時間に植物について学んだ時、まず植物の大きな分類として「裸子植物」と「被子植物」について教えられたと思います。植物の分類自体には諸説あるようですけど、あまり小難しい事は抜きにしますが、この植物たちの「生きるための戦略」の果てに「花」が生まれたという、学問としては「なるほど」と単純に理解しつつも、その不思議さについては未だに花を見る度、考えてしまいます。

「花は何故美しいのか」「花を何故美しいと思うのか」「何故、これほど多種多様な美しさを花は創り得たのか」等々についての、子供のような疑問に対するひとつの答えがそこにあると思います。

「裸子植物」と「被子植物」の違いは、その胚珠(種子の元)が子房(果実の元)に覆われているかいないかという事が一番の違いだと教わりましたけど、もっと簡単に分かりやすく言えば、「裸子植物は風の媒介」によって子孫を増やし、「被子植物は昆虫・動物の媒介」によって子孫を増やし、そして、「被子植物には実と花があり、裸子植物はそれを作らない」という事でしょうか。実際の分類でいくと、裸子植物は「ソテツ」「マツ」「イチョウ」等の仲間。被子植物は「キク」「ラン」「マメ」「イネ」等の仲間。

「裸子植物」は古生代末期に現れ、中生代末期に「被子植物」に取って代わられた、つまり、被子植物が「植物の生存競争に勝った」という事です。植物に限らず、生物にとっては「如何に子孫を残し、繁栄していくか」が最大の課題となり、そのための「戦略」を長い時間の中で実験し、試行錯誤します。そして、その戦略に成功したものに繁栄がもたらされます。

被子植物の戦略は「花、香り、蜜、花粉」。昆虫や動物を「色や香り」で惹き付け、栄養価の高い蜜と花粉を分け与え、その引き換えに、花粉を身にまとわせ、昆虫や動物の移動力を利用して、より広い範囲での受粉を図ります。花の色が様々なのは、自分が必要とする昆虫の目にアピールするための「光の波長」を持った色素で花を染めるためのようです。あるものは「赤」に惹かれ、あるものは「黄」に、「青」に。まさに百花繚乱の様で、多くの「媒介者」を惹き付けるのです。

故に、「人も花に惹かれる」と結論付けるのは短絡過ぎますが、何者かを惹き付けるために植物は「花」を作った、という事は、「花の美しさ」についての一つの答えではないかと考えます。ちなみに、花びらは「葉」が進化したものだそうです。

植物が生き残るために、「媒介者である生物を惹き付ける」ための様々な「美しさ」を競って作り出したという事は、自然の造形力、デザイン力に感嘆せざるを得ません。「人間」が媒介者になる事もあるようですが、その美しさを、花本来の「意図」とは別に、「自然から切り取り」「活かし」「愛でる」文化を作ったのは人だけです。花は人だけのために美しく咲く訳ではないのでしょうけど、人が持っている造形的な美意識は、花から与えられたものではないでしょうか。「人」も「人」を惹き付けるために様々な努力をしますけど、それに「花」は一役買っているという事ですね。

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