花のお話 その35「世界最古の花の化石 ジュラ紀の恐竜の側に咲いた花」



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■この「潘氏真花」の花の化石には花(被子植物)を構成するパーツである、がく、花弁、雄しべ、雌しべなどすべてが含まれていて、花葯には四つの葯室があり、雌しべは花柱と子房という特徴をハッキリと残しているそうです。これは、本当に今咲いていてもおかしくない形です。当然ですね、花のご先祖ですから。化石ですから色は多分わからないと思いますけど、勝手ながら薄紫色の花のようなイメージを持ってしまいます。それとも、葉緑素のままの薄緑でしょうか。スケッチではそのような色になっています。
■これまでは、白亜紀より以前の花の完全な化石を見つけることは、夢とされていたようです。それが見つかったわけです。ジュラ紀と云えば「恐竜の時代」です。その時代には「裸子植物」が生い茂っているイメージがありますが、その傍らにこんな可憐な「花(被子植物)」が咲いていたのです。単純すぎる感慨ですけど、壮大な生物のロマンですね。
■恐竜たちが闊歩しているその足元に花が咲いていたなんて、絵にしてみたらどんな景色になるのでしょうか。といってもあまりに小さな花ですし、葉の部分が見つかっていないのでその全容は分かりませんが、想像するのみです。受粉はどうやっていたのでしょうか? 風? 最古の昆虫の化石はジュラ紀よりももっと以前、4億年前のデボン紀には見つかっていますが、後に頭部・胸部・腹部に体が進化し、羽根を持つ今の形に進化しています。もしかしたら羽根のついた小さな昆虫が受粉するという「共進化(パートナーとしてお互いに進化する)」を既にしていたのでしょうか。
■しかし、最古の羽根を持った昆虫は、生きた化石として今もその形を残しています。その昆虫の名前は女性としては口にするのもイヤな昆虫です…。
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★花の詩紹介 花の詩8
★花の詩紹介 花の詩4
★花の詩紹介 花の詩1
★花の詩紹介 花の詩6
★花の詩紹介 花の詩2
■これからギターを始められる方のご参考にでもなれば。
